近年、福祉分野の職場には、労働人口の減少や他業種の求人状況、景気動向等から、他業種からの転職者や福祉を学んだことがない学卒者などのいわゆる「未経験者」の参入がみられます。 さらに、「令和2年度介護労働実態調査」(介護労働安定センター)によると、離職した介護職員のうち、勤続3年未満の職員が全体の約6割を占めているというデータもあり、新任職員の定着が介護業界、ひいては福祉業界全体の大きな課題となっていることが窺えます。 人材不足解消のためには、新たな人材の確保につなげる取組みが大切なことはもちろん、現在働いている人材の育成・定着の視点も重要です。 こうした状況をふまえ、東京都社会福祉協議会では、未経験者を含む「新任職員の定着支援」が人材不足解消の一助となると考え、施設・事業所が新任職員の定着に向けて活用できる冊子を作成しました。 本冊子は、主に福祉施設の施設長、先輩職員の皆様にお読みいただき、職員定着に向けた取り組みを振り返る機会としていただくことを目的としています。
商品詳細
はじめに (本冊子のねらい) ■福祉職場の新任職員が抱えるよくある困りごと 採用 「入職前に思っていた仕事のイメージと実際の仕事内容にギャップがある」 人材育成 「先輩によって仕事の仕方、教わる内容が異なる」 「福祉の基本的な知識・技術が不足している」 (参考)OJTで伝えたいことを整理してみましょう 「利用者への接し方が合っているか分からない」 評価と処遇 「思ったよりも早く責任のある立場になりそう」 「1年目でどこまでできていれば良いか分からない」 (参考)新任職員の指導・育成計画を立ててみましょう 「目に見える成果が得られず、モチベーションが保ちにくい」 メンタルヘルス(ワーク・ライフ・バランス) 「仕事に慣れず、精神的・身体的につらい」 職場環境と風土 「職場の風通しが悪く感じるので、他の職員に話しかけにくい」 (参考)新任職員の定着に向けた課題を可視化してみましょう ■取組み事例 case1. 社会福祉法人 龍鳳 ライフパートナーこぶし case2. 社会福祉法人 清心福祉会 ファミリーマイホーム case3. 公益財団法人 生長の家社会事業団 生長の家神の国寮 case4. 社会福祉法人 泉陽会 新町光陽苑 case5. 社会福祉法人 槇の里 いすみ学園 case6. 社会福祉法人 北野会 マイライフ徳丸 ■職員の育成・定着のために
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