近年の社会的養護状況は、この十数年の間に集団から個別対応へ大舎制から小舎制へと移行し、さらに家庭的養護体制推進がされ、まさに過渡期を迎えている所です。それに伴い、食を取り巻く環境も大きく変化をしてきております。
この食育ハンドブック「食べることは、生きること」は、子ども一人ひとりの最善の利益追求のため、施設全体で取り組む食育の実践を実現するために活用していただけると幸いです。
東京都社会福祉協議会 児童部会 従事者会給食研究会
商品詳細
はじめに 第一章 総論 §1 食育とは 1.食育ってなに? 2.食育基本法とは 3.食育基本法制定の背景 §2 児童養護施設の食育で目指すもの 1.成長発達の保障 2.食を営む力の醸成 3.生涯にわたるQOLの向上 第二章 各論 §1 栄養学の変遷 1.食事摂取基準 2.人間栄養学とこれからの栄養士 §2 児童福祉施設における食事の提供ガイド 1.「児童福祉施設における食事の提供ガイド」とは 2.食事管理の考え方 §3 食育は“生”教育 1.「食育」とその歴史 2.「食べる」ということ 3.生きる力を育む 4.いのちの連続性 §4 食と自己肯定感 1.偏食と多様性の受容 2.心の状態と栄養素吸収率の関係 3.食事の共食と不定愁訴 §5 食と自立支援 1.児童養護施設の食の自立支援 2.日常生活での食の自立支援 3.食事と自立支援の考え方 4.退所する子どもに向けて行う食の自立支援 §6 養育者への食育 1.職員への食育 2.保護者への食育 §7 地域支援 1.地域への食育 2.里親への支援 3.子育て広場 §8 チームケアの必要性 はじめに 1.チームケアとは 2.児童養護施設の子ども達の背景と現状 3.児童養護施設におけるチームケア まとめ 第三章 実践 §1 なぜ栄養ケアマネジメントなのか 1.社会的養護の現状 2.栄養ケアマネジメントの必要性 §2 栄養ケアマネジメント 1.栄養ケアマネジメントとは 2.児童養護施設における栄養ケアマネジメントの実践 3.架空事例を使った栄養ケアマネジメントの実践例 §3 参考事例と参考書式 はじめに 1.ネグレクト/偏食 2.身体的虐待/低身長 3.食物アレルギー 4.肥満 5.発達障害 6.摂食障害 引用・参考文献一覧 おわりに